湿式通気外断熱
寒冷地での30年以上に及ぶ経験から生まれた新外断熱工法VSF工法
VSF工法は、快適な今日住環境を目指す新湿式通気外断熱工法です。
そのシステムは、タケモルピンネット工法の実績と寒冷地での経過から生まれ、通気性、安全性、意匠性を備えた外断熱工法です。
通気性
- ベンチレーション効果
- 本工法では断熱材(VS-Fの表裏)の両面に施された特徴的なスリット加工(縦溝・横溝)により水蒸気の通り道をつくり、空気の動きを確保。さらにスリットは空気をベンチレーション金物の排気孔へと導き、自然に外部への 排気を行うことができます。
もちろん、スリット加工は断熱材の性能を落とすことのないスリット幅を追求しています。
- 水蒸気の排出
- 本工法は年間の気象変化とベンチレーション効果を利用して、躯体や断熱材内部が多湿状態になることを防ぎます。
- 水分の排出
- 仮に結露して生じた水分はVS-Fの表裏の縦スリットを通り、外壁下部の水切り部材より外部へ自然に排出されます。
安全性
- 線膨張吸収
- 仕上材及び断熱材は外気の温度変化に併い、膨張と収縮を日々繰り返して仕上材を劣化させます。
本工法では断熱材表裏に施されたスリットが線膨張による動きを吸収、緩和することで仕上材の疲労を防いでいます。
(参照)コンクリートの線膨張率=1×10^-5 断熱材の線膨張率=7×10^-5
- 断熱材劣化防止効果
- 通気性を確保することにより、湿分や水分が断熱材内部に留まりません。これによって断熱材の劣化を防ぎ、断熱材性能を維持します。
- 接着増強効果
- 断熱材のスリットにジャビナ指定モルタルが入り込むことにより、接着力が増強されます。
- 既存モルタルの剥落防止
- 本工法の背景にあるタケモルビンネット工法とは、既存モルタルなどの剥落防止を目的に開発された外壁改修工法です。本工法は断熱効果だけでなく、既存モルタルなどの剥落防止も兼ね備えた建物の安全性に高い効果を発揮する工法です。
- ネット二層貼りの効果
- 断熱材表面にガラス繊維製ネットを二重貼りする事により外部からの衝撃に強く温冷・乾湿に伴う伸縮を抑制してひび割れ等を防ぎ、あわせて仕上げに必要な下地調整層を構成します。
- 振動吸収効果
- 地震や風圧による振動をスリットが吸収することで、仕上材への負担を少なくし、ダメージを軽減させます。
意匠性
本工法を使用することにより、外断熱工法で課題であった、仕上材に関する制約を気にせず設計できるようになりました。
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- 貼り物仕上げ
VS-F50~200 (厚さ50mm~200mm断熱材)
VS-Fは透湿性と防水性に優れたビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)を使用し、1枚あたりに25本の縦スリットと2本の横スリットの加工を両面に施しています。これらのスリットは幅2mmという細さで、気候変化による排気効果を実現しました、幅の大きなスリットでは断熱性を損ないますが、VS-Fにはその心配がありません。また、外断熱に適正な20kg品としました。